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2013.01.20

赤ネコの映画感想日記『自転車と少年』

さて、ダブルブッキングでライブが中止ってゆーありえない予定変更のせいで時間と気持ちを持て余しているため、ベラベラとブログを更新していこうと思います。
お風呂が沸くまでの短い時間ですが、どうぞお付き合い下さい。

さて、先日、2012年の映画ベストを勝手に発表したんですが、
1個だけ取りこぼしているような気のしている作品があって、それを思い出したような気がしているので
それについての、おそらく3ヶ月前くらいに思った感想を書いていこうと思います。


『自転車と少年』ダルデンヌ兄弟監督作品



おすすめ度:2012年の個人的ベスト級なんで見て

この作品の監督、ダルデンヌ兄弟。今更おれがお勧めするまでもなくすごい監督です。
撮る映画撮る映画、はずれがないくらい全部が面白い。

近作とその受賞歴を見て下さい。

ロゼッタ (1999) - カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞
息子のまなざし (2002) - カンヌ国際映画祭 主演男優賞受賞
ある子供 (2005) - カンヌ国際映画祭 パルムドール受賞
ロルナの祈り (2008) - カンヌ国際映画祭 脚本賞受賞
少年と自転車  (2011)- カンヌ国際映画祭 審査委員特別グランプリ受賞

なんとゆーかとても華々しいですね。
こんだけ受賞してると、なにやら権威的な映画なのではないかと勘ぐる方もいらっしゃるかと思いますが、どっこいそんなことはなく、とてもやんちゃな映画ばかりです。

とにかく、この監督の作品。役者が止まらない。
落ち着いて会話をしているシーンなんてないんじゃないかしら。
ひたすら動いてる。走ったり自転車乗ったり階段上ったり柵超えたり。
そしてそれに伴いカメラも落ち着きなく動きまくっている。
だから観ていて、内容の地味さに反し(『自転車と少年』はこんな内容。児童相談所に預けられたまま12歳になろうとしていた少年は、いつか父親を見つけて一緒に暮らしたいと願っていた。ある日、彼は美容院を営むサマンサと出会い、ごく自然に彼女と共に週末を過ごすようになる)、印象は激しく退屈とは程遠い。

カメラの落ち着きのなさも、たとえば韓国映画とかにありがちな杜撰なテクニックではなく(登場人物の感情のようなものを代弁するかのように揺れるあれ。揺れて揺れて感情が高まってきたなーーみたいなのを見せて、「好きだ!」とか「殺すぞ!」とか暴力を振るったりとかをする。揺らしちゃうと来るのわかるからうんざりなんすけど、な、あれ。じゃなく)、こちらの予想を裏切って動き回る役者に対応するためのものなので、とても運動神経が良く、楽しい。

本当に良く動く。てか、『自転車と少年』に関しては、少年、止まってないんじゃないかな。
ほぼ全ての映画がこんな調子。
内容≒あらすじは、「リアリティ」のあるような、社会派なんていっちゃってもいいようなものなんだけど、
アクションが内面に先行することをもって、「リアリティ」を超えてフィクションになっているのが俺がこの監督を押す理由。内省のようなものが映画にとって糞の足しにもならないことを当たり前のように知っている。

そんなようなことを思ったような、思わなかったような。

観たのが3ヶ月くらい前なのでざっくりとした印象でしたが、お風呂が沸いて随分たつのでこの辺で。
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Posted at 19:53 | 映画感想 | COM(0) | TB(0) |
2013.01.11

2012年ベスト

さて、毎年恒例で大学時代の友人とやり取りしている2012年ベストなのですが、
今年もメールにてそのやり取りをもって年賀状代わりにしたわけなんだけど、それをまた転載しちまおうかと思います。
ま、今年は澤の分だけです。

以下。芸能人のプライベートメール。どん!


超絶遅くなって申し訳ないです。明けましておめでとうございます。新年から体調崩してひぃひぃ言ってました。

恒例の音楽、映画ベストですが、相変わらず音楽については何にも言えることがありません 苦笑 スヌーザーが廃刊した今、何のベストを頼りに1年総括しながらネットを徘徊すればいいのかって感じです。
そんな中、相変わらずTは雑食に聴いてるなーって思いました。おすすめのオウガは前作結構好きでした。
しいて少ない中から上げていくとくるり、ザセン辺りがかなり良かったなーって1年でした。後はひたすら年の頭からももクロ三昧。
ももクロに始まり、きゃりーぱみゅぱみゅ、トマトゥンパイン、ライムベリーとアイドルソングばっか聴いてました。相変わらずのドメスティックっぷりです。ラップするアイドル、ライムベリーはお勧めですよ。「HEY!BROTHER」を「ねぇ!お兄ちゃん!」って解釈するセンス 笑 しかしリリックもスキルもかなりのものです。

それでは、本題の映画ベストです。こっちも少ない中からの選出。しかもなんか一本忘れてるなーって印象で、それが何なのか特定できないまま発表します!

1位 『贖罪』
1位 『サイタマノラッパー3』
1位 『戦火の馬』
次点『桐島部活やめるってよ』
特別枠『白夜』

『贖罪』は本当に素晴らしかったです。是非観てください。90年代から追いかけ続けていた黒沢清の円熟が観れます。黒光りしてます。『死者の影』と『死者に取り付かれた人間』の表現がキレッキレです。原作をどの程度改変したのかわかりませんが、幽霊の話に持って行ってる所も良いです。
あとは、まぁ、メロドラマ化するところが非常に好みだったって感じです。

『サイタマノラッパー3』は、そのままコミック化しうるような登場人物(これは、見た目がそのまま線に起こせそうであることがとても重要で、線に出来そうな感じを、そのまま役者の演技やキャラにまで落としていった、いわゆる「キャラクターっぽい人」)の表現の今んところの最高地点。2010年?の『イエローキッド』がこれは?と俺が思った最初の地点で、その後も『サイタマノラッパー1』や『告白』辺りがそのラインか。
ともかくこのキャラクター的な人間ってのは、これからの日本映画のキーになるんじゃないかと睨んでいるよ。

『戦火の馬』。スピルバーグが割と本気でヒューマンドラマを撮りにいったんだろーなーと思う出来。「割と本気」がミソ。泣かせにいったら、結構普通に泣いてくれた、って映画。
あんまり覚えていないが、ヨーロピアンな画が多かったような印象。実験的に攻めてるんだか、こう云う感じでやるとこうなるよねニマニマって手のひらで転がされてるのか、判らないところが好きだよ。両方混ざっているような所が正解な気もするが。とにかく、「アメリカ映画」の代名詞のようなおっさんなのに、「アメリカ映画」に見えないような映画を撮るよな、この人はと思う。前作、タンタンの冒険。前々作、インディージョーンズな訳だけども。。しかしホントにインディジョーンズ撮ったのか?この人は??
横から降る雪が印象的でした。

『桐島部活やめるってよ』映画部の話なんだぜ?観るっきゃないだろ。「やめるってよ」が正解なのか「やめたってよ」が正解なのか未だに判ってないが、中々秀逸な新しい時代の青春映画でした。

『白夜』。敬愛するロベールブレッソン様の監督作品です。30年ぶりくらいにロードショーみたい。未ソフト化。
「映画」ってゆー概念に向かってキツッキツに絞り込んでいったら出来ましたみたいな、ストイックなボクサーの身体に例えたくなるような映画(逆の例は、つまらないハリウッド映画。ぶっくぶくに太ったアメリカ人がそのまま比喩になる)。
なのだけれど、まさかまさかの超絶童貞映画。80年代?から続くアメリカの学園ものを用意したんじゃないかと思わせるような映画です。や、マジで!
それでいてなお、美しく、官能的で、切ないってゆー。
キッツキツに絞り上げていったものから、美しさや、官能や、切なさのような感覚が引き出せるんだなーって思った。

後は、カリフォルニアドールズ辺りが良かったが、オールタイムベストにランクインしているので、除外しました。
しかし白夜もオールタイムベスト級だったし、贖罪も、第5話に関してはここ10年くらいの日本映画の中では突出した出来だと思う。

そんな感じ!!!

今年もよろしくお願いします!!


Posted at 03:45 | 映画感想 | COM(0) | TB(0) |
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