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2012.08.27

坂道のアポロン

『冬の刹那』と『ハッピーバースデー』を交互にエンドレスリピートしながら、『坂道のアポロン』3巻~9巻を一気に読了。
一巻読み終わるごとにため息が出るし、何度も泣いたし、読み終わってしばらく経つけど胸にあっついものがたまってて落ちない。ありがとうって気持ちでいっぱい。

あの時ああなれば良かったのにとか、あそこで出会ってくれればなとか、それは物語に対する不満とかではなく、まるで当事者であるかのように、この子たちが出来なかった事に思いを馳せてしまう。

ちゃんとしっかり人生に折り合いをつけて、さらに折り合いをつけながら幸せを掴んでいく話なのに、登場人物よりも、俄然出来なかったあれやこれに悔恨が募ってしまうってゆー 苦笑

特に好きなシーンは、文化祭で主人公の二人がJAZZを即興で演奏するシーン。
勿論号泣しちゃったんだけど、このシーンを読んでて思ったのは、ただ立ち上がって演奏させるだけでいいんだってこと。

久しぶりの演奏が楽しすぎる主人公の男の子が、感極まって立ち上がってピアノを引き奏でるってシーンなんだけど、あらゆる事がしっかり準備されていれば(勿論、しかし、それこそが大変難しいわけだけど)、奇をてらったことなんて必要なくて、ただただ立ち上がって演奏させるだけで、本当に人を感動させられるのだって思った。アクションってのはこう云う事を言うんだぜ、ベイビーって感じ。

とゆーよりも、この『坂道のアポロン』は全編通して奇をてらったことがほぼない。

登場人物も、文化系男子、バンカラ系男子、優等生系幼馴染女子、山の手系お嬢様女子、お兄系頼れる男子ってゆー悪く言えば紋切型。
でも全員が魅力的。もちろん、上の累計からグッとはみ出すところは作ってるんだけど。しかしベースがベタだからこそここまで揺さぶられちゃうんだろうな。

キャラだけに関わらず、要所要所がかなりベタ。
好きな男の子を盗み見るコマの擬音が「チラ」ですから。
や、でも、そこがいい。やっぱ好きな子を盗み見るときは、「チラ」でしかない。以上でも以下でもない。

ベタの使い方が本当に心地いい。ぜんぜん恥ずかしくないし。

しかしそんな「ベタ」が、現代劇だったとしたら通用したのだろうかってのが考察のしどころ(『坂道~』は60年台末が舞台)。「チラ」はまだしも、「突然キスをする」ってエモーションが、現代劇で同じ強度を保てるのか否か・・・あんま関係ないのかな。とにかく時代設定と、JAZZをやる男の子たち、ってのがほぼ唯一の奇をてらった部分で、しかしそれがこの作品の強度に貢献していると思った。

ありがとう、『坂道のアポロン』。
4巻まで買って、あとはTSUTAYAでレンタルなんて訳の解らんことしなきゃ良かったよ。

坂道のアポロン (9) (フラワーコミックス)坂道のアポロン (9) (フラワーコミックス)
(2012/04/26)
小玉 ユキ

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