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2014.07.20

武闘派サブカル男子あじさい澤の文化系地獄めぐり◆『ガンバレとかうるせぇ』を観たから、せっかくだし最速レビュー~2014年7月19日

昨年やったあじさい単独ライブのOP映像を撮ってくれた佐藤くんの監督作品、『ガンバレとかうるせぇ』を観賞してきました。知人の劇場初一般公開なので、日記の時系列を無視して、感想をつらつら書いていこうと思います。

あと、うだうだを始める前に、とりあえず、純粋に面白かったよ!



夏の大会で敗退した山王高校サッカー部。
3年生マネージャーは例年そこで引退するが、マネージャーの菜津は冬の選手権まで残る­ことをキャプテンの豪と誓い合った。
しかし周囲には理解されず、後輩部員からは必要とされない菜津。
エースである健吾の引退に伴い、チームメートからの信頼の無さが浮き彫りとなる豪。
2人の周りの景色は次第にズレていった。


と云うあらすじ。

まず特筆すべきは、主人公であるマネージャーだ。

得体の知れない衝動に突き動かされた彼女は、時にまるで何かの怨念のようにすら見える。

これは事によると、このマネージャーのせいで死人が出るのではないか、と思わせるほどの不吉さで、その不穏さは、画面上にも影として、例えばキャプテンのバストアップのカットなどにくっきりと刻まれている。

また、まるでその怨霊に取り憑かれているかのように、冷静さを失い、部活に対して関わっていこうとするキャプテンの顔も暗く、良い。

というか、メイン二人の顔つきがとても暗い。いったい全編を通す、この仄暗さなんなのだろうか。72分という、短くはない時間に、若者特有の明るさが描かれることは一切ない。

真っ直ぐなようで捻り曲がった真っ黒いマネージャーの情念が画面と物語を覆っている。

物語上重要な役割を与えられていない、いじめっこAが不用意にキラキラと輝いて目立つ、『ガンバレとかうるせぇ』はほんとにほんとに陰惨な青春映画だった。

しかも最後のカタルシスまで奪い去ると云う徹底ぶり。こんなに「青春」の暗い側面をあぶり出した映画はなかなかお目にかかれない。ニッチが故に需要の高い、間口を広く取りながら、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さってしまうのではないか、と思わせる映画だった。

一つだけ難点を言えば、物語を駆動している軸が、若干ぶれているように感じた所。

『接吻』の小池栄子を思わせる様な、マネージャーの得体の知れないパワーを感じる演出/演技に対して、シナリオがその得体の知れなさを無理やり言葉に落とし込んでしまっているような違和感を感じた。

シナリオと写ってるものの間の大きな隔たり。内面を吐露したと思われるモノローグの内容や、端々のセリフがどうもそぐわないように思えた。外的な些事で自発的に部活を辞めるようなキャラクターにもちょっと見えない。

その違和感が表出してしまったのが、舞台挨拶でシナリオとは違う「アドリブ」だったと言っていた、ケンカのシーンだろう。得体の知れないパワーの表出。恐らくあのキャラクターの潜在性はああ言ったものだったのではないか。

と、まあ、いくつか個人的に惜しいなーと思う、ちょっとだけ好みと外れるような部分はあったものの、何がやりたいか明確にわかる監督の演出は面白いし、ドラマもぐっと引きつけてくれる。

おめでたいことにPFFの本戦に選出されたみたいなので、お時間のある方はぜひご観賞を!


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(※こんなような印象だよ、マネージャー。『ゆうやみ特攻隊』のミダレガミ)

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Posted by at 2014.09.14 00:24 | 編集
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