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2011.11.29

映画語り奮闘記 『恋の罪』編

『恋の罪』



おすすめ度:観に行って損なし

まずは率直な感想。わーけわからんし、全然好きじゃないけど、すげー。そして面白い。

園子温の映画って、茶番に見えかねなかったり、構成が「?」だったりすることがあるんだけど、そんな理屈をなんか訳の解らん超越したパワーでねじ伏せてくる、そんな印象があります。
「茶番に見えるシーン」や「構成の巧くなさ」が今ひとつ好きになれない理由なんですが、そのパワー故、見に行ったら見に行ったで満足できるし、映画館にまで足を運んでしまう。

近年の園子温のすべての映画について言えるのですが、なにわともあれ役者の芝居が凄い。「巧い」じゃなくて「凄い」ね。割りと誰が観てもわかるレベルで役者から何かを引き出しています。しかし「演出」がいい、と言うとなんかちょっとだけ的を外しているような気がするのが、園子温の語りにくさで、部分部分でその演技の方向性ちょっと違うんじゃないかな、とフト頭をよぎることもあります。
しかし、演技の質量(これ園子温の映画見てもらえばわかると思うんですが、「質量」としかいえない存在の重さみたいなものがあります)がその邪念をねじ伏せてくる。そんなパワーがあります。

これ、話を2つくらいすっ飛ばしますけど、愛なんですよ、多分。
園子温の愛のむきだし。役者に対する愛であったり、そのシーンに対する愛であったり、映画全体に対する愛であったり。映画には編集ってゆー便利なものがあって、良くないなってところは事後処理で切れる。でも園子温って、多分愛が強すぎるから切らないんですね、だから構成が「?」な部分があったり、的外してたりする部分が見えちゃったりすると思うんだけど、それもひっくるめた愛のパワーで見るものを圧倒してくる。

愛を浴びる映画です。テーマや脚本で峻別される作品ではなく、園子温の映画としかいいようのないものになっています。ちょー極論で言えば「愛のむきだし」も「冷たい熱帯魚」も同じ。ちょー極論ですよ。ババババーっとわけわからんものを浴びる映画。ほんとジェットコースター的な。2時間半あっちゅー間。そんなこんなで俺は、園子温の映画、DVDで見ると全然物足りないんですよ。トランスフォーマー3Dよりも映画館で見るべき映画だと思う。

が、しかし、やっぱ「愛」が全面に出てる映画なんて、「好き」になれねーよ、ってのが横浜生まれ横浜育ち1.9流大学卒、社会を見る目が斜めがちな男のヒネタ意見。

(蛇足)若干のネタバレ有り
女が落ちきったその先のシーンを観て、日活ロマンポルノみたいなことがやりたかったのかなと思った。もうちょっとあの先が見たかった。これやっぱり構成のまずさだと思うんですけど、なんか物語として見せたい部分がはっきりしない印象。前半のAVの件とかなくていい気がするんだよなー。男にナンパされて滅茶苦茶にされて、女に出会うって流れの方が綺麗な気がする。地獄の道先案内人の導きで主人公が地獄に堕ちていくわけだけど、割と最初っから堕ちてない?って感じ。まぁ一回力を得て、宙ぶらりんな状態なり、そこからしっかり落とされるってことなのかもしれないけど。そう云う構成じゃないほうが観やすかったと俺は思う。
それから頭の死体のインパクトを超える、物語的な要素がなかった気がする。そらそうだろ。って話だったかな。故に女が落ちたその先のシーンが見たかったのかも。
あと、水野美紀の件いるかな?もっとタイトに削れるし、むしろ共感する女じゃなくて観察者のような男でも良かったんじゃなかとも思った。急に妻を得体のしれないもののように感じてしまったり。でんでんがやって。


(総評)
エロとグロに耐性がある人なら観に行って損なし。いい体験になると思います。
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